第64回 USCPAへの道 4科目どの受験順番が効率的か

USCPA

<<第64回の主な対象読者>>

・USCPAの受験を検討中の方、4科目の受験順番を検討中の方

・縁あって、このブログにたどり着いてくださった方!

USCPA/米国公認会計士 国際資格 アビタス

今回は、USCPAの4科目の受験順番についてアップしたいと思います。

どういう順番で4科目を勉強、受験してパスしていくかは、USCPAまでの道のりの距離(合格までの学習量)と時間(合格までの時間)を左右しかねない重要な検討事項であると思います。

なぜ、今回このトピックを改めてあげたかと言いますと、米国の最大手予備校であるBeckerが、昨日、下記のツイートをしていたためです。

<BeckerのTwitterアカウントより>

ツイートへの返信を見ますと、

「もう一度受験するなら、FAR, AUD, REG, BECだ」「 REG, BEC, FAR, AUD」「FAR, REG, AUD, BEC」などいろいろな順番がコメントされています。

組み合わせだけで言えば、算数で言うところの「場合の数」で、4×3×2=24通りとなります。

しかし、定石ともいえる科目前後の組み合わせがあると思います。例えば、「AUDはFARよりは後のほうがよい」など。

私が受験した科目の順番は、「FAR, BEC, AUD, REG」です。

※FAR:2019年2月、BEC:2019年4月、AUD:2019年7月、REG:2019年11月(学習開始は、2018年5月)

この順番は、アビタス社が推奨している順番です。私も受験準備の際に、その推奨どおりに受験することを決めました。なお、アビタス社の資料では、FARあは「試験科目の共通の基礎となる科目」、BECは 「管理会計やファイナンスは FAR で学ぶ財務会計の知識が必要」としていて、簡単に受験順番の説明がしてあります。

USCPA/米国公認会計士 国際資格 アビタス

過去に、私が受験順番についてアップした記事としては、下記があります。宜しければ、ご覧ください。

さて、今、私が、Beckerが問いかけたツイートに答えるとしたら、それは次のとおりです。

「FAR, AUD, BEC, REG」

FAR:全ての基礎であり、簿記(仕訳)や財務諸表を理解する必要があります。

AUD:監査論は、財務諸表に対する監査であり、試験でも仕訳(特に、TBS問題での監査の現場のシミュレーションとして修正仕訳に関わる事項など)や財務諸表に関わる事項が問われます。FARとの密接性は、BECやREGよりも高いと考えます。また、内部統制も監査論の観点から、財務諸表監査との違いを理解しながら、正確で深い理解が問われます。これは、BECで出題される内部統制よりも狭くて深いトピックです。

BEC:制度会計であるFARに対して、管理会計が試験領域であるBECであり、FARでの会計知識をベースとしたファイナンスもBECの試験領域です。内部統制も試験領域となりますが、こちらは、AUDの内部統制よりももっと広い意味での内部統制を扱う試験領域です。

REG:3つの科目と比べると、やや異質です。しかも、Business Lawは目がテンになります。。。(ちなみに、私は法学部出身ですので、なじみがあってしかるべきですが、なんか初めて法律を勉強したような(笑))。税法もビジネス法も米国法です。英米法は、大陸法(ドイツなど)の流れを汲む日本の法律とは異なるところが多いです。したがって、割り切った勉強が必要となります。税金計算が計算問題として出題されますが、仕訳がわからないとできないというほどのものではありません。ただ、会計上の税金費用と税法上の税金費用との違いがわかって臨んだほうがよいのは間違いないです。

以上のような理解から、自分なりに図示すると次のような感じだと思います。

4科目を色分けして、上下に重なりの多いところが、密接性が高い領域となります。例えば、左からFARの制度会計とBECのファイナンス・管理会計、FARの財務諸表や会計仕訳とAUD全般、AUDの内部統制監査とBECの内部統制など、といった感じです。REGは接しているところが少ない(FARの税金とREGの税法のみ)と整理していますので、やや異質という扱いにしています。

AUDのベースとなり、他の科目と密接性の高い領域を多く抱えるFARを1番、そしてFARを全面的にベースにしているAUDを2番、FARとAUDとの間の密接性の高いBECを3番、やや異質なREGを4番というのが私の結論です。

さて、冒頭のBeckerのツイートについて、Twitter上にはBeckerの推奨受験順番は回答されていませんが、Beckerのウェブサイトには2020年7月28日付で次のコラムが掲載されています ”The best order for taking the CPA Exam: Why you should go FAR first”

https://www.becker.com/blog/cpa/the-best-order-for-taking-the-cpa-exam-why-you-should-go-far-first?utm_source=partnerize&utm_medium=affiliate&utm_campaign=CPA_Affiliate_ipass

<Beckerのウェブサイトキャプチャ>

そのコラムによると、Becker社の推奨は、まずFARを1番目に、そして、FARを1番目に選んだあとは、AUD, REG, BECの順番を推奨しています。

BECを最後としている理由は、BECは他の3つの科目の概念などをテストするGood Capstone(極地、頂、学問でいう最後の授業)であるからとしています。そして、合格率からしてもBECが1番やさしいとしています。個人的には、全くそうは思いませんが。。。(笑)BECを1番やさしいとしている理由は、TBSの問題数が他の科目は8つあるのに対して、BECは3つかしないこと、WC(Written Communication)もBEC領域は難しくない点にあるとしています。。。

科目別の合格率などは過去にアップした記事がありますので、よろしければご参照ください。

ちなみに、Beckerのコラムでは、いずれの受験順番にするにしても、FARを「1番最後にしてはいけない!」としています。理由は、「受験生はFARを最後にこなすスタミナはないでしょう?」というものです。そうですね、いわゆるバテた状態でFARを受験というのは考えられません。

以上のとおり、私の結論である、「FAR,AUD,BEC,REG」の後半のBECとREGの順番は、Beckerとは異なります。

正解はありませんので、結局は個々人のやり易さということになりますが、多くの人は、一度順番を決めたらそう簡単には学習中には変えないと思います。そのため、やり易いかどうかを知る前に順番を決めなくてはいけません。

いろいろ情報収集してみて、ご自身が納得のいく説明がなされている推奨受験順番を見つけつつ、ご自身なりの全科目早期合格に向けた作戦をたててください!