第60回 USCPAへの道(AUD学習のポイント④)

USCPA

<<第60回の主な対象読者>>

・USCPAのAUDを学習中の方、これから学習を始めようとされている方でAUDにはどのようなポイントがあるのかを情報収集されている方

・縁あって、このブログにたどり着いてくださった方!

<<本編>>

第60回目のアップとなりました。読者の方、どうもありがとうございます。今回は、AUDの学習のポイントの最後である4回目をアップします。BlueprintのContent AreaⅣ: Forming Conclusions and Reporting です。監査の結果、監査意見を形成しレポーティングするというクロージングの部分です。このAreaのAllocationは15-25%です。決して高い比重ではありませんが、 実施した監査や証明業務が結論にどうつながっていくのか、どういう成果物(レポーティング)なのかという全体像の把握には重要なテーマです。ルールを網羅的に把握し、正確に暗記・理解するということに重点がおかれます。分析、評価といった項目はありません。

https://www.aicpa.org/content/dam/aicpa/becomeacpa/cpaexam/examinationcontent/downloadabledocuments/cpa-exam-blueprint-aud-section-july-2019.pdf

Area Ⅳ: (15–25%)

■A. Reports on auditing engagement

1. Forming an audit opinion, including modification of an auditor’s opinion:暗記・理解

2.Form and content of an audit report, including the use of emphasis-of-matter and other-matter (explanatory) paragraphs:暗記・理解、応用

3.Audit of internal control integrated with an audit of financial statements :暗記・理解、応用

◆解説:財務諸表監査への意見を形成するにあたって、検討すべき要素を特定します。監査意見としてどういう類型(無限定意見、限定意見、不適正意見、披見差し控え)があり、どういう状況ではどの意見となるのかを理解します。また、監査報告書に、追記情報区分やその他情報区分が追記される状況があります。それはどのような場合なのかを理解します。

ここは、徹底したマトリクス表を活用した理解と暗記を図りましょう。アビタス社の教材にも掲載されていますが、自分で整理するのも手でしょう。縦軸を、意見の種類とさらにその内訳として無限定意見の場合の追記情報区分やその他情報区分で場合分けします。一方、横軸は、監査報告書の形式の修正有無(監査人の責任パラグラフへの修正有無、監査意見の根拠パラグラフへの修正有無など)とします。これをことあるごとに目を通して確認して理解を正確なものにしましょう。また、内部統制監査と一体となった統合監査もこの領域での範囲となります。

■B. Reports on attestation engagements

1.General standards for attestation reports : 暗記・理解、応用

2.Agreed-upon procedures reports: 暗記・理解、応用

3. Reporting on controls at a service organization: 暗記・理解、応用

◆解説:CPAは、Subject matterとして財務諸表以外(予測財務諸表など)への業務を行うこともあります。Attestation(証明)業務を類型化して、何を主題(Subject matter)として、どのような基準(Criteria)に基づき、どういったアサーション(Assertion)に対して証明業務を行うかをはっきりさせます。証明業務では、実施者をPractitionerといいます。CPAのことですが、Audit業務ではないので、Auditorとは言いません。このように用語も異なってきますので使う用語の正確性も含めて理解を深めていきます。

こちらもマトリクス表を作成しての学習をお勧めします。やりかたは色々ありますが、アビタス社のように、横軸に、証明業務の類型、縦軸に保証水準・報告形式・手続きなどをまとめていくとよいでしょう。

■C.  Accounting and review service engagements

1.Preparation engagements:暗記・理解

2. Compilation reports:暗記・理解、応用

3. Review Reports: 暗記・理解、応用

◆解説:財務諸表に対するCPAの業務もAuditから、Review、Compilation, Preparationといくつかの類型があります。Attestation業務と同様に、それら類型ごとに、性質や手続きなどをどう違うのかに着目しながら整理し、理解をしていきましょう。報告書の形式なども理解をしていく必要があります。この範囲も例によってマトリクス表を作成して、学習するのがよいでしょう。

■D.  Reporting on compliance:暗記・理解、応用

◆解説:Auditorとしてのクライアント企業の財務諸表監査に関連して、特定の要求事項(特定の法律、規則、契約など)への遵守を検討する業務もこのテーマには含まれているようですが、主には、証明業務としての準拠性証明(Compliance Attestation)に関わる範囲になると思います。独立したトピックとなるほど出題頻度が高いものではないと思いますが、証明業務の1種として、内容を理解していきましょう。また、報告書の形式についても目を通しておきましょう。

■E. Other Reporting Consideration

1. Comparative statements and consistency between periods:暗記・理解

2. Other information in documents with audited statements :暗記・理解

3. Review of interim financial information :暗記・理解

4. Supplementary information :暗記・理解

5. Single statements :暗記・理解

6. Special-purpose and other country frameworks :暗記・理解

7. Letters for underwriters and filings with the SEC :暗記・理解

8. Alerts that restrict the use of written communication :暗記・理解

9. Additional reporting requirements under Government Accountability Office Government Auditing Standards :暗記・理解

◆解説:報告書作成にあたってのその他のトピックという位置づけです。どれも、暗記・理解のスキルレベルがもとめられます。問題としては出てくる可能性がありますし、知っているか知らないかだけの話になってしまいます。使用されている予備校のテキストなどには必ずトピックとして網羅されていると思います。とりこぼしのないようにしましょう。

以上で、Blueprintに沿って、AUDの学習のポイントとなるところをアップしてみました。文字情報ばかりで見づらかったり、解説のレベル感がまちまちだったという点は、私の反省点ですが、少しでもお役に立てればと思います!