第44回 USCPAへの道(BEC WC対策)

USCPA

<<第44回の主な対象読者>>

・USCPAのBECを学習中の方、これから学習を始めようとされている方でBECでWC対策を検討されている方

・縁あって、このブログにたどり着いてくださった方!

<<本編>>

さて、今回はBECのWC(Written Communication)にしぼってアップいたします。

WCは、USCPAでは、受験英語的に言うところの唯一の「英作文」の領域です。BECでのみ出題されます。但し、問題のトピックがBECの範囲とは限りません。FAR, REG, AUDの範囲からの出題となる可能性もあります。

2019年1月版Blueprints(※下記スクリーンショット参照)によりますと、WCの出題数は3問と決められています。そして、そのウェイトはBECの15%です。

<WEBサイト掲載のPDFから抜粋>

※Blueprintsについては下記AICPAのURL及び私の過去のアップ(Blueprints_AUD編)をご参照ください。

https://www.aicpa.org/content/dam/aicpa/becomeacpa/cpaexam/examinationcontent/downloadabledocuments/cpa-exam-blueprints-effective-jan-2019.pdf

TBSが4問に対してWCは3問で、全体の15%を占めています。75点が合格ラインのUSCPA試験において15点相当は大きいです。仮に、WCをすべて捨てると考えると最高点は85点です。ここから、10点分しか減点は許されないと思うと大変厳しいです。

実際のところ、2015年試験の統計情報によると日本在住受験者のWC正答率は、わずか16・8%です。一方、US在住受験者は同80.9%です。さらに2013年試験となると、その年のWCは特に難しかったとは推測されますが、日本在住受験者のWC正答率は7.0%、US在住受験者は同66.0%です。

※以前アップした受験者統計をご覧ください。

日本人にとっては、WCの正答率の低さはLanguage barrierが大きな要因と推測されます。

なお、WC3問のうちOperationalが2問、Pretestが1問です。つまり、1問は採点対象外です。当然、受験生はどれがPretestかはわかりませんから、3問とも全力を尽くす必要があります。

また、WCは機械採点とのことで、機械に設定された採点基準があるはずです。そのあたりの採点基準がつまりは試験対策になります。

では具体的なWC対策について模索しましょう。USCPAの学習サイトである”Pass the CPA Exam”(英語版Webサイト)にヒントがアップされていますので、ご紹介いたします。

7つのTipsが示されていますが、私なりの意訳付きで引用いたします(意訳はご参考レベルです)

Written Communication Tips

  1. Complete Sentences: Avoid Bullet Points and Charts(文章で書きましょう!)
  2. Use of Standard English: Stick to Standard Business Writing Format(ビジネスライティングで、簡潔に、シンプルに、ポイントを押さえましょう!)
  3. Relevance: Aim to Stay “On Topic” vs be “Correct”(トピックからはずれないようにしましょう!)
  4. Clarity: Include Elaboration and Summary(全ての文章が問題への回答の役割を果たしましょう!)
  5. Be Concise: Less is More(必要以上に書く必要はありません!)
  6. Good Organization: Structure Your Answer Before Writing(回答を書き始める前に文章の構造を練りましょう!)
  7. Manage Your Time(時間を決めて、書き上げましょう!)

これを機に、英文を書くことをきちんと学んでみたいという方向けに、 “Pass the CPA Exam”で紹介されている、いわば教科書があります。

さて、7つのTipsは注意点としては理解したとして、いざどう回答を書くのか。その手順も示されていますので、 私なりの意訳付きで引用いたします(意訳はご参考レベルです)

Step 1. Identify the format, objective, your role, and your audience(設問の状況や問題は何かをつかみましょう!)

Step 2. Identify keywords related to the objective(キーワードは何かをつかみましょう!)

Step 3. Write down the first sentence of each paragraph(第1段落を書きましょう!)

Step 4. Begin the first sentence by rewriting the question(設問をRewriteして最初の文章を書きましょう!)

Step 5. State the core concept / position and develop ideas in separate paragraphs(第2段落でキーワードのコアコンセプトなどを説明しましょう!)

Step 6. Keep the conclusion simple and professional(簡潔かつUSCPA的(!)に結論段落を書きましょう!)

Step 7. Proofread from beginning to end(読み返して校正しましょう!)

(私の勝手な考えですが)文章は、一般的に3段落で良いと思います。Introduction(イシュー設定)、Body(イシューの説明)、Conclusion(イシューへの結論)です。どんな出題のWCであれ、 型にあてはめた流れの回答を作れば設問対応への負荷は軽くなると思います。

AICPAのSample TestでWC設問を見てみましょう

https://www.aicpa.org/becomeacpa/cpaexam/forcandidates/tutorialandsampletest.html

<WEBサイト Sample Testより抜粋>
<WEBサイト Sample TestのSample Responseより抜粋>

仮に、その設問のキーワードを不幸にも知らなかったとしても、あきらめて空欄にしてはいけません。型にはめた(私の場合)3つの段落を作ります。そして必ず各センテンスは文として成立させます。これで部分点をとりにいきます。

例えば、上記Sample Testの例で考えてみます。

Copper社の取締役会が高まる需要に対応するため生産量を増やすことを検討しています。しかし、Operating leverageを増やすことには及び腰です。生産能力を増やすために2つの選択肢があります。1つは生産設備を購入すること、これには資金調達が必要です。もう1つは、生産をアウトソースすることです。

「取締役会に対して、2つの選択肢が持つOperating Leverageの影響を説明するメモを作成する」というのが設問(問われていること)です。

Operating Leverageが何かが不幸にもわからなかったとしましょう。しかし、部分点を取りに行くので、3つの段落を作成します。

Introduction:このメモが「取締役会に対して、2つの選択肢が持つOperating Leverageの影響を説明すること」であることを書きます。語句は変えつつも、Rewriteすることになります。トピックからはずれていないことをアピールします。

Body:まず、Operating Leverageが何かを説明します。次に、1つ目の選択肢が持つOperating Leverageの影響と2つ目の選択肢が持つOperating Leverageの影響をそれぞれ説明します。Operating Leverageなるものが何かわからない状況なので、ここはイマジネーションです。わからないので間違っていて当たり前です。自分なりに説明するのみです。必ず文章にしましょう。

Conclusion:問題によると、取締役会はOperating Leverageなるものを増やすことをhesitateしているようです。となりますと、どちらかの選択肢はOperating Leverageなるものを増やし、どちらかは増やさないと推測されます。従って、BodyでのOperating Leverageの説明の流れから、もし、取締役会がOperating Leverageなるものを増やしたくないのなら、その選択肢を取締役会にRecommendするということになります。

これを1問当たり15分程度で書き上げましょう。

以上が私なりのWCの対応です。これでどこまで点数があげられるかわかりません。しかし、空欄はよくありません、トライあるのみです。

WCの学習はキーワードの知識を増やすよりも、回答の型を何度も書いてみて、体に染み込ませることだと思います。特に、普段仕事などで英文e-mailなど英語を書く機会のない方はこの練習が大事だと考えます。いざ、緊張して、時間が限られているなか、(もしかしたら知らないキーワードの設問に対して)英作文をすることは簡単なことではありません。

予備校では、WCの過去問と解答例を豊富に提供しているはずです。そうしたものを活用して自分なりの型を作りましょう。ぜひとも数をこなして、体で慣れてください。私はアビタス教材で勉強していましのたで、アビタスが提供するWCの過去問でトレーニングしました。決して、トレーニング量は充分ではありませんでしたが。。。

USCPA/米国公認会計士 国際資格 アビタス

WCが足かせになるとBECの合格は厳しくなってしまいます。WCで満点をとれる必要はありませんし、難しいですが、空欄はいけません。ぜひとも、WCには時間をかけて訓練していきましょう。