第38回 USCPAへの道(受験者の統計-合格率ほか②)

USCPA

<<第38回の主な対象読者>>

・USCPAの学習開始を検討中、学習中で、受験者の統計情報を把握されたい方、合格率などから試験難易度を把握されたい方

・縁あって、このブログにたどり着いてくださった方!

<<本編>>

前回に続き、 AICPAが発行している統計資料Candidate Performance Report on the Uniform CPA Examination の2015年版から受験者の統計情報を確認してみましょう。統計資料は通常販売されていますが、2015年版は無料でWEBサイトに掲載されていますので、URLをご案内いたします。

https://nasba.org/app/uploads/2018/03/2015-Jurisdiction-Edition-Final.pdf

今回のアップでは、日本受験者にフォーカスしています。全体の傾向は次の通りです。

  • Candidates1,793名でSection4,572なので1人当たり平均2.5回/年受験
  • CandidatesのAverage Ageが35.9歳と想像以上に高年齢(私も人様のことは言えませんが。。。)
  • FT(初回受験)、RE(再受験)では、FTのほうが平均合格率が高い
  • AUDとBECは平均合格率が低め
  • 女性男性比は27:63
  • 2015年に初めて受験した方の合格率41.4%と最も高く、2012年以前からの再受験者は合格率22.8%とだんだん低下。
  • 受験者の年齢別では、最も多いのは35歳以上で若くなるほど受験者数は少ない(CPA受験者全体での最多受験者年齢は22-23歳)
<Page138から抜粋>

次の統計はより示唆に富んでいます。

  • 2015年初回受験で1年以内に4科目合格を果たした方は、51名(そのうち6ヵ月以内で10名も!)
  • 2014年初回受験で2年以内に4科目合格を果たした方は、146名(1年半以内で81名)
  • 2013年初回受験で3年以内に4科目合格を果たした方は、62名
  • 2012年以前初回受験で4科目合格を果たした方は、52名
<Page138から抜粋>

次は科目別の初回受験からの合格率や各科目の分野別の正答率の統計です。1点だけ注目しますと、BECのWCの正答率の低さです。10%代です。

<Page138から抜粋 >

これは、US国内在住者の正答率の高さと大きく異なります。下記のとおりUS国内在住者のWCの正答率は70%から80%です。キャプチャはありませんが、韓国でも低いとはいえ正答率は約30%です。日本の正答率10%代がいかに低いかおわかりでしょう。

<Page133 Domestic Residentから抜粋 >

WCはいわば、英作文の問題ですから、英作文に慣れていない日本人受験者には難易度が高い問題なのでしょう。USのネイティブ受験者にとって、ほぼ国語の問題(あとはその出題の用語などを知っているかどうかだけ)というのとは異なります。WCは、出題される用語を知っているかどうかの問題もありますが、普段から英語を使う仕事に就いている日本人の方であれば、とりあえず(出題の用語を知らなくとも)文章にするという点ではなんとかなるかもしれません。

日本在住受験者の傾向から、2年計画ぐらいで4科目合格を目指すのが無理がないのかもしれません(私も初回受験からの4科目合格は1年以内でしたが、実際の学習開始からカウントしますと2年くらいです)。