第27回 国内MBA①(USCPAとの比較編)

USCPA

<<第27回の主な対象読者>>

・国内MBA取得を検討されている方

・縁あって、このブログにたどり着いてくださった方!

<<本編>>

前回まで、USCPA及び英語についてアップをつづけてきました。国内MBAについて触れるのは、第1回及び第22回でアップして以来です。第22回では、英語からみた国内MBAについて私の経験をアップしていますので、ご興味のある方はご覧ください。言語からみた国内MBAプログラムの選択肢に触れています。

  • MBAを日本語学ぶ
  • MBAを英語学ぶ
  • MBA英語学ぶ

実は、今まで私のブログでは国内MBAとUSCPAを並列のように扱ってきました。これは、サイト名が「国内MBAとUSCPAの両輪は回るか」であることにも現れています。どちらかではなく、どちらもというのが私のブログのキーコンセプトです。

ただ、そもそも、この2つはどちらかあるいは両方と考えるような対象なのかという疑問があるかと思います。そこで、今更ながら(第26回まで進んでいるのに)、この疑問への私なりの答えを今回はアップしたいと思います。

私なりの結論は、この2つは比較される対象ではなく、ビジネスパーソンにとって、掛け算の対象だと考えたほうが良いというものです。掛け算の考え方は、今はやりの考え方の一つですが、その考え方にうまくはまると思います。

「教育改革実践家」の藤原和博氏によると、異なる分野で秀でていることが2つあると、それだけ希少な存在価値になるということです(藤原氏は、3つ秀でることを目指すよう主張されています※)。つまり、ある分野で100人に1人の存在である人が、別の分野でも100人に1人の存在であると、それで1万人に1人の存在になるという考え方です(3つであれば、1万人×100で、100万人に1人ということになります)。

※藤原和博『10年後、君に仕事はあるのか?』(ダイヤモンド社、2017年、P203)

ここで想定されている異なる分野は、本来はもっと広い意味で異なる分野だとは思います。しかし、ビジネスパーソンにとっては、一般的にMBAとUSCPAも十分異なっていると思います。だからこそ、その2つを取得することによるキャリア上の希少性は出てくると思います。

今更の整理ですが、MBAは学位です。Master of Business Administrationの略称で、経営学修士または経営管理修士という大学院の修士課程を修了したものが取得する学位です。資格ではありません。MBAを取得しないとできない仕事などはありません。もちろん職業でもありません。

一方、USCPAは資格です。US(米国)におけるCertified Public Accountantsの略称で、米国公認会計士という米国において各州が認定する公認会計士です。日本で言うところの国家資格に相当します。USCPAを取得していないと、米国では監査業務という仕事はできません。そして、USCPAは職業といえますが、学位ではありません。

  • MBA:学位
  • USCPA:資格

改めて整理すると比較対象ではないことがわかるのではないかと思います。種類が違います。同じ種類で異なるもの、右と左の関係、AとBの関係ではありません。

この異なる種類のものを2つ持つことは希少性につながると思います。但し、上記で整理したとおり、MBAは学位なので、USCPAと違って、取得したからといって急に何かができるようになるわけではありません。特に、国内MBAはそうです。一般的によく書かれていることですが、国内MBAの評価は海外有名校のMBAとは異なります。国内MBAを取得していたからといって、キャリア上、明確な優位性があるのかというとそこは期待しすぎないほうがいいです。

ビジネスパーソンが、ビジネスをうまく回したいという根底にある思いから、学問として体系化されている経営学を学んでみたいという知的好奇心を満たすためのMBA、国内MBAはむしろその傾向が強いです。USCPAのような資格ではないですから、国内MBAを取得したところで急にキャリアチェンジ、アップに役立つということは一般的にはないと思います。

それでも国内MBA取得者が一定するいるのは、そうした知的好奇心を満たし、自身の知力などを高めてビジネスに臨みたいという方が多いからだと思います。

以上のとおり、国内MBAとUSCPAを比較するなら、それは、比較の対象ではなく、キャリアの掛け算の対象と考えるほうが良いという私なりの結論と考え方ををアップいたしました。